画像:時事通信フォト
新型コロナウィルス流行拡大の影響で10都府県に緊急事態宣言が再発令されてから間もなくおよそ1ヶ月。
飲食店へ依然として夜8時までの営業時短要請が続く中、新たな「自粛警察」が出現したことを12日の「グッとラック!」(TBS系)が特集しました。
『グッとラック!』、新たな自粛警察の誕生報道に出演者らも苦笑い
12日、新型コロナウィルスの感染拡大によって10都府県に緊急事態宣言が再発令され1ヶ月が経過した中、新たな「自粛警察」が出現したことを「グッとラック!」(TBS系)が伝えました。
全国で新型コロナの感染者が減少してきているものの、依然医療現場のひっ迫した状況が続いていることから延長期間に突入して緊急事態宣言。
複数の府県が政府に早期解除を今週求めましたが同上の理由から見送られ、緊急事態宣言の全国的な解除はますます不透明になりました。
この影響で飲食店は夜8時までの時短営業要請も継続となると、夕食にありつけない人々いわゆる「夕食難民」から悲鳴が。
そして現在、この「夕食難民」に対して自炊すること推奨する「自炊警察」という新勢力が出現し。夕食難民と対立しているのだそう。
この日、子供と外食している際に「料理くらい作ってやれよ」と見知らぬ人物に叱責された夕食難民の女性を紹介した同番組。
街頭での取材で「可能な限り自宅で自炊すべき」、「100均で売ってる調味料をかけるだけでも美味しいものができる」と自炊警察の声を伝え、その勢力が実在することを伝えました。
するとスタジオで自炊警察の出現を伝えたVTRに目を通していた番組MCの立川志らくさん。
「ケースバイケースですから、自炊が好きな人まで自粛警察にしたらかわいそうですよ」と苦笑いを浮かべた上で、「外食は子供にとって1つのイベントになる」と家族だけでの外食は感染対策でも許容範囲であることを指摘。
またロンドンブーツ1号2号・田村淳さんは「そもそも(VTRに登場した)巣鴨のお母様方は自分の意見が『自炊警察』VS『夕食難民』のVTRに使用されていると知っているのか、許可が取れているのか気になる」とVTRの作成背景に疑問を投げかけます。
許可が取られていることが説明されると「俺、警察って名乗りたくないんですよ。警察の方に申し訳ないから」と「○○警察」と自称する人物の存在に驚きの声を上げていました。
『自炊警察』を放送した『グッとラック!』へ「放送やめろ」の声
緊急事態宣言が延長になったことで夕食を巡って「夕食難民」と「自炊警察」の対立していることを特集した12日の「グッとラック!」。
スタジオの出演者からも苦笑が漏れましたが、番組を観ていた視聴者も新たな自粛警察が出現したことを知らせる放送にあまり良い感想を抱かなかったようで、
「マスク警察の次は自炊警察…ほんま気持ち悪いわTBS」
「何がやばいってそうやって国内を分断してるのがマスコミというところだよ。さっさと放送やめてしまえ!」
「自炊警察とかコロナとなんでもかんでも関連つけてOKと思ってる方が差別番組じゃね?」
「この手の○○警察って番組が流行させようとしているように思うんだが…」
「こうすると今度は普通に自炊している人が悪いように見えるじゃん。何がしたいのコイツらは」
「もしかして自炊辞めさせてスポンサーの商品を買わせようとしてる?」
「さすが放送終了する番組だな。爪痕を何とかして残そうと必死になってる」
「ただ国民を茶化して遊んでいるだけの番組」
などと、批判が殺到、「自炊警察」という言葉が大量にSNSで書き込まれたことによってトレンドワードにランクインすることとなりました。
これまで「マスク警察」、「不織布マスク警察」など様々な自粛警察の存在を伝えてきた「グッとラック!」。
しかしそれらの放送が結局、国民の恐怖を煽るだけだったことに憤りを感じている視聴者が少なくないことがこの日浮き彫りになりました。
(文:有馬翔平)