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出先での写真・動画編集にもピッタリ、RTX 2060搭載15.6型ノートPC「raytrek R5」の性能をチェック

ドスパラが展開するクリエイター向けブランド「raytrek」の「raytrek R5」は、Core i7-10875HとGeForce RTX 2060を搭載する15.6型ノートパソコンだ。今回は、実効性能を中心に見ていく。


「raytrek R5」

 サードウェーブが展開するクリエイター向けブランド「raytrek」の「raytrek R5」は、Core i7-10875HとGeForce RTX 2060を搭載する15.6型ノートパソコンだ。前回は、raytrek R5の外観や基本的な性能に触れた。今回は、実効性能を中心に見ていく。

 おさらいしておくと、raytrekは筐体こそGALLERIAと似ているが、作業性に向いており、raytrek R5の場合は、Core i7-10875HとGeForce RTX 2060のほかに、16GBメモリーを搭載するミドルスペックの環境になる。またストレージは1TB(NVMe SSD)で、なるべく速いストレージに諸データを入れておきたい用途にも耐える。

 raytrek R5は構成変更にも対応するが、作業に直結する部分を見ると、メモリとストレージに絞れる。メモリーは初期構成ではDDR4-2666 8GB×2だが、これをDDR4-2933 8GB×2、もしくはDDR4-2666 8GB×1に変更可能だ。ただDDR4-2666 8GB×1の作業環境は窮屈にもほどがあるほか、ー2000円になるだけであり、検討要素からは外すべきだ。メモリーについてはメモリー速度が重要になる場合は……といいたいところだが、劇的な差が生まれるほどの性能差ではなく、価格を見ても+3900円であり、優先して選ばなくてよく、どちらかといえば外付けHDDやマウスなどの周辺機器に予算を回したほうがいいだろう。

 ストレージは1TB(NVMe SSD)から2TB(NVMe SSD)、512GB(NVMe SSD)が選択できる。セカンドドライブを追加できないため、OSやアプリケーションに加えて、CG系であればテクスチャデータ、動画であればマスターデータの一時格納があり、最低でも1TBはほしいところだ。

 といったことを踏まえ、raytrek R5は標準構成のままがもっともバランスがよく、スペックについてあまり考えずに検討できるマシンともいえる。

 ではベンチマークを見ていく。ベンチマークは、「CINEBENCH R23」「V-Ray benchmark 5」「Blender Open Data(2.90)」「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」「CrystalDiskMark 7.0.0h」を実行した。なお、V-Ray benchmark 5、Blender Open Data(2.90)のドライバは457.30(SD)、ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマークは457.30(GRD)を使用している。

CINEBENCH R23

V-ray Benchmark

V-ray Benchmark、CUDA

V-ray Benchmark、RTX

Blender Open Data。GPUを選択

 GPUはRTX 2000シリーズで、熟れた環境でもあり、作業性は確保されている。ただし、リッチなコンテンツに挑もうとすると処理待ち時間はどうしても長くなってしまうため、エントリーもしくは、出先での即席デモ環境といった立ち位置だ。

 Photohopについては、定量化が難しいため、実際にPhotoshopでファイルを開いたり、Camera Raw FilterやNeural Filterでの処理をしたりしてみたが、6Kソースの処理まではストレスを感じにくい。8Kソースはdpi次第といったところだ。

 この点はAdobe senseiがRTXシリーズへの最適化を進めている点と、Core i7-10875Hのシングルコアの性能のおかげだろう。16Kソースになるとさすがに辛いため、より上位機種のハイエンド環境をチェックすべきになる。

ストレージ性能については、CrystalDiskMarkをチェック

 またゲーミング性能については、FF14は最高設定で遊べるほか、重量級タイトル以外は高めのグラフィック設定で遊べる。インプットもしくは心が折れた際のエンジョイ要素にゲームを選ぶ傾向がある場合も十分な性能だ。

最高品質/1920×1080/仮想フルスクリーン

 プリインストールされているアプリケーションはGaming Center。冷却ファンやパフォーマンス管理を行なえる仕様で、名前こそゲーミングだがレンダリングやエンコードの際など一時的に設定を変更したい場合に都合がよく、プリインストールされているようだ。

電源設定をまずはチェックしよう

 パフォーマンス設定はオフィスモード、ゲームモード、ターボモードの3つ。ゲームモード及びターボモードのファンコントロールは、GALLERIAよりもパフォーマンス優先のようで中~高負荷時のファンの回転音が気になりがちだ。ファン回転数制御項目はないため、ノートPC冷却台やヘッドフォンなどを必要に感じる人もいるだろう。

試用機の主なスペック
機種名raytrek R5
CPUCore i7-10875H(2.3GHz~最大5.1GHz)、8コア/16スレッド
グラフィックスGeForce RTX 2060
メモリー16GB
ストレージ1TB SSD(M.2接続/NVMe対応)
ディスプレー15.6型(1920×1080ドット)、sRGBカバー率約99%(sRGB比約100%)/AdobeRGBカバー率約76%(AdobeRGB比約77%)
内蔵ドライブ
通信規格有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
インターフェースUSB 2.0、USB 3.2 Gen2×2、USB 3.2 Gen2(Type-C)、HDMI 2.0、Mini DisplayPort 1.2×2、マイク入力/ヘッドフォン出力、有線LAN端子、SDカードスロット
サイズ/重量およそ幅359.8×奥行243×高さ19.9mm/約1.85kg
OSWindows 10 Home(64bit)
価格(税別)14万5980円(11月5日現在)

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