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窓辺の小石 第50回 私たちのアポロ計画

1960年台から1972年まで続いたアポロ計画の映像を見ると、印象的なのは、ポケットに入っている計算尺。当時まだ、関数電卓は卓上型で、かろうじて電池で動作できるポケットサイズの電卓は四則演算しかできなかった。計算尺は、概算値を即座に計算することは得意だったが、正確な値を求めることができなかった。しかし、アイディアを検討する段階で、計算に長い時間を取られることなく、素早く計算できるツールとして使われていた。計算尺を置き換えることができる「関数電卓」で最初にポケットサイズを実現したのは、1972年に発売されたHP-35だった。

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