スポンサーリンク

GIGABYTEのGeForce RTX 3060に“ハッシュレート制限”の新リビジョン

 GeForce RTX 3060搭載ビデオカードの“ハッシュレート制限版”が登場、GIGABYTEの「GeForce RTX 3060 GAMING OC 12G(GV-N3060GAMING OC-12GD)」の新リビジョンが発売された。店頭価格は74,800円。

GeForce RTX 3060 GAMING OC 12G

 GeForce RTX 3060搭載ビデオカードの“ハッシュレート制限版”が登場、GIGABYTEの「GeForce RTX 3060 GAMING OC 12G(GV-N3060GAMING OC-12GD)」の新リビジョンが発売された。店頭価格は74,800円。

 GIGABYTEの製品情報ページによると、今回のモデルは「Limited Hash Rate version」とされるもので、リビジョンは2.0。2月に発売されたリビジョン1.0との違いは、前述の「Limited」の有無のみで、CUDAコア数やクロック、メモリ、カードサイズ、消費電力、映像端子などのスペックは同じだ。

NVIDIAは、5月中旬以降に出荷するGeForce RTX 3060で、再びハッシュレート制限を講ずると表明

 「ゲーマーのために」をモットーとしてデビューしたNVIDIA製GPUのGeForce RTX 3060は、暗号資産(仮想通貨)におけるハッシュレート(マイニング速度)を制限するように設計されていた。しかし、後に制限を回避する方法が発見され、結局はマイナー(採掘者)の購入対象となってしまっていた。

 複数のビデオカードをPCに搭載すればハッシュレートを上げることができるので、マイナーはカードの大量購入に向かう。世界的に半導体が不足している現況では、マイナーがカードを買い占めれば品不足が深刻化する、という構図で、ハッシュレート制限にはこれ回避する目的があった。

 秋葉原でも集団がカードを大量購入する事例が散見されており、ショップは購入できる枚数を制限するなどの対策をとっている。より厳格にするために、「過去1ヶ月間の購入履歴が無い人」にしか販売しないというショップも現れている。

 4月末にNVIDIAは、5月中旬以降に出荷するGeForce RTX 3060で、再びハッシュレート制限を講ずると表明している。それ以降に「Limited」を表示したカードを店頭で確認したのは、今回のGIGABYTE製品が初めてだ(ただし、この「Limited」表示が公式・共通なものかどうかは不明)。

 また、同社は新たに製造するGeForce RTX 3080/3070/3060 Tiにおいても、「ゲーマーに行き渡るようにする更なる措置」としてハッシュレート制限をかけるとしている。これらを搭載したカードは5月下旬出荷予定とされている。

[取材協力:パソコンショップ アーク]

元記事