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20mm超の極厚ヒートシンクを搭載する最速級SSDに老舗「PNY」の本気を見た! ビデオカードの国内小売市場再投入も間近に

 PNY Technologiesと言えば、自作歴の長い人ならビデオカード、近年ではメモリやSSDなどの製品で知られる、米国発のPCパーツメーカーだ。現在日本市場では、ECサイトや家電量販店を中心に、メモリ、SSD、USBメモリやポータブルストレージを展開するとともに、OEM市場向けにも製品を出荷している。本稿では、そんなPNYのSSDとメモリ、そしてビデオカードの最新製品を紹介する。

 PNY Technologiesと言えば、自作歴の長い人ならビデオカード、近年ではメモリやSSDなどの製品で知られる、米国発のPCパーツメーカーだ。現在日本市場では、ECサイトや家電量販店を中心に、メモリ、SSD、USBメモリやポータブルストレージを展開するとともに、OEM市場向けにも製品を出荷している。本稿では、そんなPNYのSSDとメモリ、そしてビデオカードの最新製品を紹介する。

ライト7,000MB/sに迫る最速モデルは4TBも準備中「XLR8 CS3140」

 PNYの内蔵用SSDは現在、主にECサイトで購入できる。ラインナップは2.5インチ/Serial ATA接続タイプと、M.2/PCI Express接続タイプの両方を取り揃えている。ゲーミングブランド“XLR8”のSSD製品として2021年に入って新たに登場した最上位モデル「XLR8 CS3140」シリーズは、いわゆる“第2世代”(リード最大7,000MB以上)のPCI Express 4.0 x4接続のM.2 SSD。最大シーケンシャルリード速度は7,500MB/s、最大シーケンシャルライト速度は1TBモデルが5,650MB/s、2TBモデルでは実に6,850MB/sに達し、市場最速クラスの実力を誇る。

 熱対策として大型のヒートシンクを装備し、外観のインパクトも十分。TBW(Total Byte Written/総書き込み容量)は1TBモデルが700、2TBモデルが1,400、MTBF(平均故障間隔)は2,000,000時間、保証期間は5年。今後、4TBモデルも予定されてるとのことで、TBWは3,000まで延びるようだ。

現役最速クラスの性能が魅力の「XLR8 CS3140」。総厚さ20.5mmの大型ヒートシンクが目を引く

PNYはこのほかにも、PCI Express 4.0対応で最大シーケンシャルリード5,600MB/sの「XLR8 CS3040」シリーズ、廉価なPCI Express 3.0対応モデルの「PNY CS1030」、「XLR8 CS3030」といった製品もラインナップしている。

最大リード5,600MB/sの「XLR8 CS3040」シリーズ(左)は4TBモデルまでラインナップ。PCI Express 3.0対応モデルの「PNY CS1030」シリーズ(右)は最大リード2,500MB/sの廉価モデルだ

ハイスペックなDDR4-4000 OCメモリはLEDもどハデ「XLR8 RGB DDR4 4000MHz」

 PNYのメモリモジュールは現在、XLR8ブランドの製品がAmazon.co.jpで購入可能。XMP 2.0対応のOCメモリで、RGB LEDがヒートスプレッダ上部に組み込まれたDDR4-3200およびDDR4-3600のモジュール、RGB LED未搭載のDDR4-3200のモジュールが販売中。同社ではさらに、これらのラインナップの上位モデルとなるDDR4-4000対応の高OC製品「XLR8 RGB DDR4 4000MHz 16G デスクトップメモリキット」を発表している。

DDR4-4000対応のOCメモリ「XLR8 RGB DDR4 4000MHz 16G デスクトップメモリキット」

 ピークのリード性能は、スタンダードなDDR4-2666メモリに比べて約48%、DDR4-3200のOCメモリよりも8%以上、ピークのライト性能にいたってはDDR4-2666メモリよりも約60%、DDR4-3200のOCメモリに比べ約20%も高速だと言う。CASレイテンシは18、CL=18-20-20、動作電圧は1.35V。保証は無期限で、現在は8GBモジュール2枚組の16GBキットが販売されている。

 従来モデルから引き続き、金属製ヒートスプレッダの上部にRGB LEDを搭載。LED発光機能は主要マザーボード4社の制御機能と互換性があり、各社ソフトウェアによる制御が可能。昨今のゲーミングPCのトレンドに乗った、PC内部のRGB LED演出にこだわったカスタマイズにも一役買うだろう。

RGB LED搭載のメモリはマザーボード上にさらなる彩りを加える

PNYのビデオカードは日本のコンシューマ市場にまもなく再登場!

 PNYは、ビデオカードの製品展開を行なってきた古参メーカーの一つだが、日本のコンシューマ市場ではブランクも。前述のとおり、近年はOEM向けの展開が中心とのことだが、今後は一般流通での販売にも取り組んでいく予定だと言う。最新のラインナップは、ゲーミングブランド“XLR8"を冠した高性能モデル「XLR8 ゲーミング UPRISING EPIC-X RGB」および「XLR8 ゲーミング REVEL EPIC-X RGB」シリーズ、スタンダード仕様の「XLR8 Gaming」、「UPRISING」シリーズなど。

PNYのビデオカード最上位「PNY GeForce RTX 3090 24GB XLR8 ゲーミング UPRISING EPIC-XRGB トリプルファン」

 PNYのラインナップ最上位に位置するのはNVIDIA GeForce 3090を搭載したOCモデル「PNY GeForce RTX 3090 24GB XLR8 ゲーミング UPRISING EPIC-XRGB トリプルファン」。Ampere世代最高峰のGPUと24GBのGDDR6Xビデオメモリを搭載した大型カードで、RGB LED内蔵のデザインの迫力も十分な製品だ。カード長は316mm、厚さは3スロット厚相当。補助電源は8ピン×2。カタログ上のGPUクロックはNVIDIAのFounders Editionと同値となっている。

大型3連ファン仕様で、天板のGeForce RTXロゴと中央のファンを囲むようにRGB LEDを搭載

 PC自作ファンとしては、過去に例を見ないレベルのビデオカードの品不足&高騰という状態には辟易しており、新たなメーカーが登場してくれるのは大歓迎。今後の展開を楽しみにしたい。

[制作協力:PNY Technologies]

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