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与那国島、全島民を対象としたオンライン診療実証実験を開始

与那国島では全島民を対象としたオンライン診療実証実験を開始する。メドレーのオンライン診療システム「CLINICS」を用い、沖縄セルラーが協力する。


 メドレーは12月9日、沖縄セルラー電話の協力の下で沖縄県与那国町と与那国町診療所において与那国島の全島民を対象とした「CLINICS(クリニクス)」を活用したオンライン診療実証事業を発表。12月16日に開始する。

 与那国島唯一の医療機関である与那国町診療所では、医師1人が全島民およそ1700人(月間患者数およそ700人)の診療を行なっており、医師不足が顕著な状況で医療従事者が新型コロナウイルスに感染した場合、島民に対して必要な医療を提供できなくなるため、地域医療にとって極めて深刻な事態となる。患者にとってもコロナ禍における医療機関への移動や待合室での待ち時間は感染リスクを上げてしまうという懸念があり、治療継続におけるハードルとなっている。

 この状況を解決するために、与那国町と与那国町診療所は、オンライン診療領域で豊富な実績を持つメドレーのオンライン診療システム「CLINICS」を活用して、与那国島の全島民がオンライン診療を受けることができる体制・環境を構築することとした。

 実証事業においては沖縄セルラーは、島民がオンライン診療を受けるための活用支援や緊急時に使用できるタブレット端末の手配、メドレーは医療機関・沖縄セルラーとともにオンライン診療の各種サポートを行なう。

 与那国町と与那国町診療所は、離島医療の課題解決の手段のひとつとして、沖縄セルラーとメドレーと連携して与那国島におけるオンライン診療の活用を推進するとしている。

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