kintoneアプリ間のデータ集計、新しいkrewDataならリアルタイム実行できる

kintoneのデータ集計を効率化するグレープシティのkintoneプラグイン「krewData」に「リアルタイム実行プラン」が追加された。在庫管理や受発注など活用業務が拡がるリアルタイム実行プランの魅力について解説していこう。


 kintoneのデータ集計を効率化するグレープシティのkintoneプラグイン「krewData」に「リアルタイム実行プラン」が追加された。在庫管理や受発注など活用業務が拡がるリアルタイム実行プランの魅力について解説していこう。

krewDataにリアルタイム実行プランが追加!

kintoneアプリ間でデータを自動集計するkrewDataの強みとは?

 グレープシティのkrewを簡単に説明すれば、サイボウズのkintoneをExcelのような使い勝手で利用可能にするプラグイン群になる。Excelライクな編集を実現する「krewSheet」、データ集計を容易にする「krewData」、さまざまなチャートとピボットが可能な「krewDashboard」の3製品が用意されており、kintoneの特徴を活かしつつ、ユーザーに高い付加価値を提供する。

 このうちkrewDataは、kintoneアプリ間のデータをノンプログラミングで集計できるプラグインだ。もともとkintoneはアプリの独立性が高いため、データの関係性もわかりやすく、修正しても他アプリに影響を与えることが少ない。一方で、アプリをまたぐデータ集計はカスタマイズが必要で、定期実行・リアルタイム処理させるのも敷居が高かった。もちろん、JavaScriptによるカスタマイズは開発リソースの確保や難易度も高いので、最終手段にすべきだろう。悩みの種だったこうしたアプリをまたぐデータ集計を容易にするのが、krewDataというわけだ。

 krewDataがカバーする用途は広い。たとえば、予実管理アプリと実績管理アプリを集計して予実集計を行なったり、分析データを作成できる。あるいは入力のゆれを補正するために日次でデータのクレンジングをかけたり、各管理アプリを集計して経費管理アプリを更新したり、毎月大量に発生する固定請求データを自動生成したり、あらゆるアプリ間の自動集計がkrewDataに一手に任せられる。

 そしてkrewData最大の特徴はノンプログラミングでデータを自在に集計・加工できる点。kintoneシステム管理者としてまずはkrewData専用アプリを作成し、プラグイン設定画面からドラッグ&ドロップで集計フローを作成できる。データ取得元のアプリを選択し、フィールド操作やレコード操作などの編集コマンドを組み合わせて、データを集計・加工。あとはデータ出力先のアプリを選択すればよい。

 30年以上に渡ってソフトウェアツールを販売している開発技術を持つグレープシティだけに、品質管理も徹底しており、品質テストは総勢50人が参加するとのこと。ユーザーインターフェイスのコンポーネントを累積60万ライセンス出荷しており、ドキュメントやサポートでも定評を得ている。業務での利用も安心だ。

リアルタイムな業務にkrewDataの「リアルタイム実行プラン」が効く

 さて、新プランとして発表されたkrewDataのリアルタイム実行プランは、データ編集フローをWebhookやAPIをによりリアルタイムで実行できるプランだ。レコードの追加、編集、削除、コメント追加、ステータス更新などの通知をWebhookで受けたり、APIでの呼び出しを受信したタイミングで集計をかけることができる。

スケジュール実行とリアルタイム実行の違い

 これらkrewDataのスケジュール実行プランとリアルタイム実行プランは用途が異なっている。スケジュール実行プランは、大量のレコードを集計し、管理者が定期的に状況を把握するという用途に向いている。そのため、予算管理アプリと実績管理アプリのデータを定期的に集計し、予実管理アプリに流し込んで、日次/月次での分析や改善を行なうといった用途だ。

 一方、リアルタイム実行プランでは、レコードの追加や更新、ステータス更新などのタイミングで、特定レコードを即時集計したい場合に最適。たとえば、出荷管理アプリで出荷と引き当てのステータスを担当者が変更したら、そこに連動して在庫数を即時集計するといった用途だ。リアルタイム実行プランであれば、出荷状態のステータス更新をWebhookで検出したら、在庫数を即時反映できる。

 2つのプランはそれぞれ異なるライセンスなので、両方の実行タイミングを併用したい場合は、両プランの契約が必要になる。両者とも手動実行は可能)。それぞれ処理可能なレコード数に上限があり、スケジュール実行プランでは上限が20万で、リアルタイム実行プランは1万レコードになる。プランはスケジュール数と実行フロー数を単位にして、それぞれ3個、10個、30個、100個で年額と月額の料金が用意されている(100個以上は応相談)。

krewDataの厳選シナリオ集がCybozu Days 2020で配布

 本来、在庫管理における引き当て・出荷数、有効在庫・実在庫はリアルタイムに同期すべき情報だ。そのため、今回のkrewDataのリアルタイム実行プランは、業務でkintoneをフル活用しているユーザーにとってみれば待望の機能と言える。30日間、有償版と同じ機能を利用できる無償の体験版も用意されているので、kintoneによる業務システムをよりアップデートしたいユーザーはぜひ試してみるとよいだろう。

 そして、グレープシティではこのkrewDataの使い方をイメージできる「krewData厳選シナリオ集」の冊子を11月11日から開催される「Cybozu Days 2020」で配布する。シナリオでは、krewDataのデータ編集フローとその中で組み込むコマンドの例、そして効果などをまとめたもので、本冊子では予実管理や営業分析、工数管理など14の業務カテゴリにおける24個のシナリオが厳選されて紹介されている。

「krewData厳選シナリオ集」の表紙

 各シナリオは実際に活用されているユーザーのフィードバックを得て作られているが、多くのユーザーを意識して汎用性の高さも意識されている。kintoneで効率化したい業務にあわせたシナリオを見つけることで、krewDataの使い方をかなりリアルにイメージできるため、導入までの敷居を大きく下げることができるだろう。

元記事:https://ascii.jp/elem/000/004/031/4031772/?rss