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Teamsのバックアップも、「Veeam Backup for Office 365 v5」提供開始

Veeam Softwareが、新たに「Microsoft Teams」のデータ保護に対応した最新版「Veeam Backup for Microsoft Office 365 v5」の提供を開始した。リカバリ操作を簡単にできるGUIツール「Veeam Explorer for Microsoft Teams」も追加され、監査/eDiscovery用途にも対応する。


 Veeam Softwareは2020年12月3日(米国時間)、新たに「Microsoft Teams」のデータ保護に対応した最新版「Veeam Backup for Microsoft Office 365 v5」の提供を開始した。GUIツール「Veeam Explorer for Microsoft Teams」も追加し、リカバリ(復元)操作を迅速化、簡素化するほか、監査/eDiscovery用途にも対応する。無償のコミュニティエディションも提供を開始している。

「Veeam Backup for Microsoft Office 365 v5」で追加された「Veeam Explorer for Microsoft Teams」の画面。バックアップデータから、ファイル単位での検索とリカバリが可能

 Veeam Backup for Office 365では、これまでExchange Online、SharePoint Online、OneDrive for Business上にあるデータのバックアップ/リカバリに対応してきた。全世界的なリモートワークの急増とTeams導入ユーザーの爆発的拡大に伴って、Teamsに蓄積されるデータ保護が重要な課題になっていることから、今回新たにTeamsデータのバックアップにも対応した。

 同製品ではTeams APIを介して、チーム全体あるいは特定のチャネルやアプリを保護することが可能で、メッセージやファイル、アカウント、設定といったあらゆる重要データを保護できる。またバックアップデータは、Microsoft Azure Blobストレージに限らずAWS S3やオンプレミスなど、自由な場所に保存することが可能だ。

 またリカバリ操作を行うためのGUIツール、Veeam Explorer for Microsoft Teamsも新たに開発され、バックアップデータからリカバリ対象のデータを容易に検索し、迅速にリカバリすることができる。詳細な検索条件設定ができるため、やり取りされた内容をすべて長期保管/監査するeDiscovery用途にも利用できる。

バックアップ対象のオブジェクトや日時指定の画面

 なお製品全体の改善点として、アーキテクチャの改善によるスケーラビリティの強化が挙げられている。従来比で5倍の拡張性を確保して大規模な環境にも対応可能となり、10万以上のオブジェクトを同時に閲覧可能だとしている。またOffice 365データのオブジェクトストレージへの移動が最大2倍高速化され、大規模なSharePoint Onlineリストも並列処理とあわせてPowerShellやRESTful APIコールも数秒で実行できるとしている。

 なお従来製品と同様に、30日間無償/機能無制限で利用できる製品評価版のほか、最大10ユーザー、10チーム、SharePointデータ1TBまで無償で永続利用できるコミュニティエディションも提供されている。

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