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ネオジャパン「desknet’s NEO V6.0」提供開始、ワークフロー強化など

ネオジャパンがグループウェア最新版「desknet’s NEO V6.0」の提供を開始した。スマートフォン/タブレット用の専用アプリ(スケジュールアプリ)を追加したほか、ワークフロー機能と「AppSuite」を連携させ、より高度な承認申請書の作成を可能にしている。


 ネオジャパンは2020年12月2日、同社グループウェアの最新メジャーバージョンアップとなる「desknet's NEO V6.0」の提供を開始した。スマートフォン/タブレット用の専用アプリ(スケジュールアプリ、iOS/Android対応)を追加したほか、ワークフロー機能と「AppSuite」を連携させ、より高度な承認申請書の作成を可能にしている。

 記者発表会には同社 社長の齋藤晶議氏、製品マーケティング担当の山田志貴氏らが出席し、コロナ禍以後の企業ニーズに応えたこれらの新機能について、詳細を紹介した。

ネオジャパンのグループウェア新版「desknet's NEO V6.0」で追加されたスマートフォン/タブレット用のスケジュールアプリ。部署/チームメンバーの予定を一括表示できる画面も用意した

ネオジャパン 代表取締役社長の齋藤晶議氏、同社 マーケティング統括部 プロダクトマーケティング担当課長の山田志貴氏

チームメンバーの予定一覧やプッシュ通知に対応したモバイルアプリを追加

 冒頭であいさつに立った齋藤氏は、今回のdesknet's NEO新バージョンは大きく2つ、「スマートフォンアプリ対応」「いわゆる“ハンコレス”化(押印廃止)への対応」という特徴があると説明した。いずれも、コロナ禍以後の企業がテレワーク/在宅勤務の本格導入を模索しているなかで、重要な機能強化と位置づけている。

 まずはスマートフォン/タブレットアプリの提供開始だ。desknet's NEOはこれまでもモバイルデバイスのHTML5ブラウザに対応してきたが、齋藤氏は「コロナ禍でスマートフォンやタブレットからの利用が増えている」と述べ、新たにiOS/Androidネイティブアプリを開発していくことにしたと説明した。今回はその第一弾として「desknet's NEO スケジュールアプリ」をリリースしている。Apple、Googleの各公式アプリストアから無償ダウンロードが可能。

 同スケジュールアプリの特徴として山田氏は「desknet'sならではの見やすさ、使いやすさ」を挙げ、とくに国産アプリならではの「組織スケジュール」一括閲覧に対応している点を強調した。これは部署やチームのメンバーのスケジュールを一覧表示して、会議予定などの調整に役立てられる機能だ。

 「これは、海外製のスケジュールアプリにはなかなかない機能だと考えている。日本企業には『予定を共有して、みんなと働いていく文化』があると思うので、こうした機能がない海外製アプリでは使いづらいと感じるのでは」(山田氏)

スマートフォン/タブレットアプリには「組織スケジュール」も搭載している

 また、リアルタイムのプッシュ通知機能も備えている。登録されているスケジュール開始前の通知や内容変更の通知などの機能もあるため、たとえば在宅勤務時に会議出席予定を忘れないようにしたり、自分が含まれる臨時の打ち合わせスケジュール追加や予定変更なども把握したりできると、山田氏は説明する。なお同アプリには、社内SNSの「ネオツイ」のつぶやきやダイレクトメッセージの機能も含まれる。

 同スケジュールアプリの利用には、今回発表されたdesknet's NEO V6.0以降の利用が必要。クラウド版、オンプレミス版とも対応しているが、オンプレミス版でプッシュ通知機能を使うためにはdesknet's NEOサーバーから外部サーバー(oauth2.googleapis.com、fcm.googleapis.com)へのHTTPS通信許可が必要となる(プロキシ経由通信にも対応)。

スケジュールの新規登録や変更の通知、開始前の通知などに対応したリアルタイムのプッシュ通知機能を搭載している

ワークフロー機能を大幅強化、「紙」書式再現やデータ集計、API連携も

 もうひとつのワークフロー機能強化では、新たに業務アプリ作成ツール「AppSuite」との連携と連携した、より高度なワークフロー作成に対応している。山田氏は「もっと紙に近い書式を作りたい、申請データを分析に使いたい、外部システムとデータ連携したいといった顧客の声に、画面作成機能を持つAppSuiteとの連携で応えるもの」だと説明する。

ワークフロー機能がAppSuiteとの連携により大幅な機能強化

 まず、AppSuiteを使って申請様式を作成することで、作成時に「用紙サイズ」で指定できる、罫線を柔軟に引ける、社判画像を貼り付けられるなど、より紙の様式に近いイメージを再現できるようになった。また、商品マスタや顧客マスタなどのデータベースを参照した表の作成や自動計算、自動採番といった機能も備える。また、ワークフローで回覧中(承認途中)に担当者がコメントを追記できる機能も備えている。

 なお、AppSuiteを使った申請書アプリの作成やデータ集計/エクスポートにはAppSuiteのライセンスが必要だが、申請の作成や承認には必要ない(desknet's NEOのライセンスのみで対応。ただしマスタ連携の利用や承認途中の追記などにはAppSuiteライセンスが必要)。またワークフロー機能そのものはdesknet's NEOに含まれている。

AppSuiteとの連携で「紙」書式に近いものを再現できるほか、商品/顧客マスタ参照などの機能も使えるようになった

 そのほかワークフロー機能の改善点として、「出張申請」「仮払申請」など、いったん申請者に申請書を戻して再申請させるための「申請経路への申請者の追加」、申請経路の分岐条件におけるAND条件の追加、AppSuiteで作成する申請書における他アプリへのデータ自動複写などもあると紹介した。

 desknet's NEOのクラウド版ライセンス価格は月額400円/ユーザー、またAppSuiteは月額320円/ユーザー。オンプレミス版は小規模パッケージ版(300ユーザーまで)と大規模パッケージ版(それ以上)に分かれており、ライセンス価格はユーザー数によりそれぞれ異なる(詳細はWebサイト参照)。

 またクラウド版、オンプレミス版とも同日よりV6.0の提供を開始しているが、クラウド版の既存ユーザーのみ、2021年1月後半から順次バージョンアップを行うとしている。

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